部屋の鍵閉めて 肩を抱き寄せて 歯の浮く台詞さえも噛み締めて 溶けるアルフォード 冷える足元 暖め合うため 擦り合わそう 明日はどこへ行こうか 何食べようかって意見交換 気がつきゃまさぐりあってやって 服も着ないで 眠りの中へ あなたを守る兵隊でありたい ときには喧嘩して痛い痛い それでも仲直りの天才でいたい 夜は内緒変態でいたい 湯船の中で浮かべた世界は枕の上お揃いの願いさ ピタリくっつける額と額 その目に映す未来が見たい 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 この星のネオンに肌色がないのは 迷わずあなたに帰れるようにと 二時間後には仕事が終わる あと三時間後には君に会える 十五時間後には仕事へ でも二十七時間後君に会える そんな毎日はきっと果てなく続けば何も感じなくなる 恋はいつの日にか情に変わる でも情こそが愛情に染まる 死ぬまでずっと二人でいような その約束もともに破ろうか いつか三人になって 畳の上に並ぶ川の字のせせらぎ 手と手の間に我が子挟み  連勤 残業 さえでき 定期の中忍ばせた写真 疲れたときの秘密兵器 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 この星のネオンに肌色がないのは 迷わずあなたに帰れるように 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 揺れる七色の光の中 あなたの肌色だけを思う 信号を待ち見つめる赤  今日のお買い得シャンプーオレンジ レンタル返却袋は青 指先転がす月は黄色 弁当の中のギザギザの緑 六年物Bコートはネイビー 近所のババアの髪紫 日々彩る七色の光 それさえもたった一色 たった一色が照らしてたんだ ずっと求めて一人彷徨って その肌色を探してたんだ 誰とも違う 二個とない色は 俯く時こそその温もりを 派手さはない 華やかでもない  けどほろ酔いで頬がバラ色の君 俺なんか と口にした時 あなただからの声を聞かせて あたしなんか と口にした時 あなただからの声を嗄らすよ 楽勝で爆笑ばかりじゃないぜ でも今の明かりを信じればいい 幸せはなるものではなく 今ここにあると気づくのである 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 この星のネオンに肌色がないのは 迷わずあなたに帰れるように 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 この星のネオンに肌色がないのは 迷わずあなたに帰れるようにと 肩 首筋 おでこ つむじ 頬 繋ぐ指先 揺れる七色の光に包まれ あなたの肌色だけをきっと ずっと 赤 オレンジ 黄色い 緑 青 ネイビー 紫 揺れる七色の光の中 あなたの肌色だけを思う