[00:11.58]挨拶のない 手紙を書き損じたまま [00:21.24]大事にしたい 折目が嵩張っていく [00:28.86] [00:31.38]綯い交ぜの念 僕は埋め尽くしたものの [00:41.52]相変わらず 君へ送れず仕舞い [00:49.09] [00:49.74]ふしだらな世界を縫って 引き合うように [00:58.30]ふたりは野性を有している [01:02.66] [01:03.27]ねえ如何して 今会えないでいるかを [01:08.10]教えて欲しいよ 声が聴きたいよ [01:13.46]知っていたんだ 前に云っていたね [01:18.11]君にとっては沈黙だけが正しいと [01:27.21] [01:32.08]最初の出会い 遥か秋空を思い返せば [01:41.96]内緒の願いもじき片付いていく [01:49.72] [01:50.26]分かたれた 未来の今日が [01:55.99]割り出す過去ひとりじゃ野性を無くしそう [02:04.33] [02:06.18]ねえ如何して今 会いたくなったかを [02:11.20]考えて欲しいよ 顔が拝みたいよ [02:16.54]憶えている ちょっと泣いていたね [02:21.31]僕にとっても沈黙だけは正しくて [02:30.57] [02:48.91]真相なんて何時だって 物音一つしない [02:54.41]しじま一点に宿っているんだ [02:58.82] [02:59.53]そう「生きている」と言う絶望こそが [03:04.29]君と僕とを結わえている野性 [03:09.32]さあかつての少年少女等は [03:14.55]分厚い諂いを着込んでいるころでしょう [03:19.60]ああ冷えて来た 思い出してしまうのは [03:24.41]君の無言の吐息の白さ/潔さ