宵闇に弾ける鮮やかな閃光に 照らされて、さんざめくこの気持仕舞わなくつちや 玉轉の夜 貴女と二人でかくれんぼ 夜明け前に見つけてみて 風に乗ってゆらり煌めく 闇に流した金色の髪に 痛いくらいに縛られた心 罠にかかった夏虫みたいに したり顔 気に食わないの 惡戯な声で「ねぇ笑って」って? 膨らんだ私の類を突いて 「素敵よ」なんてどの口が言うの?? まやかしの夜、棚引く雲の影を追って 絡みつく糸ほどくように風を切って飛んで 素直過ぎて無器用なことくらい知っているわ そう あなたとは違うんだから 星に願った一縷の望み 柄じやないけど仕方ないでしょ 一人描いた無邪気な夢は 誰かさんに覗かれちやった 得意気ね、今夜だけ一寸 その悪巧み付き合ってあげる 花は揺れ 鳥のように舞って 風にまかれ 月に漂う 闇の中落とした物語の結末は 急転直下の勢いで ぐるり変わっていって いつの間にか私あなたの掌の中 連れていって夜の果てへ 唇に思い出一つ 「甘い吐息も奪っていいの?」 白い指、心をなぞって あなたの瞳に堕ちてゆく 無重力の夜にあなたの影追って 解けゆく糸辿るように確かめて飛んで 強がりなんて全部ここに置いていけそうだから 一寸待って、直ぐ行くから 暗間に弾ける鮮やかな閃光に 照らされてさんざめくこの気持伝えなくちや 玉嚮の夜 あなたと二人きりかくれんぼ 夜明け前に見つけるから