陽射さぬ道に吹きゆく風は もの言わぬ霊の追憶 いつか見た夢の焼け跡へと 還る術探し 流れる闇に灯す光の 儚さは誰の生き様 朽ちゆく骸にわずか遺る さいごの恋心 微笑は重い鎧戸となり 心をかたく閉じ込める 抱き上げる骨の冷たさにも 揺らがないように いずれ失せゆくものを愛した それを悔やみはしないけれど ただ願っていた 叶うならば 変わらずにいたいと かすんでゆく とおいひびに わたしをよぶ きみのこえは むねのおくで いまもずっと やむことなく きこえるのに 今の私に何ができよう 煤に汚れたこの腕に 過ぎ去りしものを抱きしめては 風に帰すだけ 仰いだ涯にあの空はなく 獄は燃えてなお死に冷え 降り積もるものは雪か灰か もうわからない 教えてください 歌声の果てを