ひらり降る雪の華 街中に咲き乱れ 私の髪にひとつ 輝きをくれるの 凍えた手の平には小さな炎の種が 小箱を売る少女の笑みに誰も気づかない 最初の一つ そっと灯せば 暖かな優しい炎 私の瞳の中で踊る どうぞこのまま消えないで 心を闇と夜にさらわれぬように 独りには慣れている 見上げた暗い空に 大切なあの人 星座に面影が 痛んだ胸の中に凍てついた想い出達 誰かに愛されたい 冷えた体 千切れそう 躊躇い一つ そっと灯せば 温もりと優しい炎 想い出の影 街角踊る 幻に触れた瞬間 全てが夜へ溶けて私は一人 涙で一つ そっと灯せば 小さく優しい炎 私の瞳の中で滲み 鮮やか夢を見るの 最後の一つ そっと灯せば 暖かな優しい炎 儚い過去を 染め上げてゆく どうぞこのまま消えないで 私を夜の空へ攫って行って