だれかおねがい このみをひきさいて あばれても、もがいても にげだせぬように おとをたてて いのちはくずれおち おまえさえいなければ いいきかせ、あ やめて 群れを成す 背中が嫌い 彼の色まで淡く見える 飛ぶ鳥 葯を担え あの人まで運んでおくれ 曖昧に振り回し続け 揺れるあんた方何処さ 生まれたからには 咲いて朽ち果てるの 何度も同じ痛みを味わえど 感覚は他人事 ねぇ今何してるの? 宙に描く「私」は「私」を どこまでも追いかけて 知らぬ顔で嗤う 吐き捨ててまた繰り返して 色も判らなくなった 欺く群青 遠く見えて消えた どうかお願い この身を差し出して 嘆いても嘆いても 二度と報われぬような 痕をつけて私の証明を 世知辛いこの浮世 知らぬ顔で嗤う