傷ひとつない心が どこにあるのだろうか 首元を通り過ぎる 風に尋ねられた まっとうな答えなんて 持ち合わせてはいない 一人一つの命 生き生きと生きるだけ 少しだけ青すぎた 春に打ちのめされて 同じ夏の光を 共にかぎわけてきた 君の選んだ道に 前向きさよ蔓延れ またいつか ともしあえますように 昙らずに生きて欲しい だから雨を嫌わないで 嘘はつかずにいて欲しい 寂しくなるだけだから 君のからだはその内側に 愛を潜ませて 運ぶためにあるんだ ずっと ずっと 生まれた日からずっと 僕も君も彼も誰もみんな 言葉にできず 彷徨ってるんだ いつか いつか 届けられるようにって 人の輪に入りそびれ どうすることもできず 孤独というとてんで 季節を着替えるだけ 逆風に抱かれながら 息絶えてく願いは それぞれが持つ想いの 中にだけ住みつく ここではないどこかに 逃げてしまいたくって 自分じゃない谁かに なってしまいたくって とりあえず ありふれた 人は何を欲しがるのだろう 寝そべった芝生の 少しだけ泣いた後に ドーナツのあなから覗く 空があまりに青くて 今度は思い切り泣いた タイムマシーンなんか なくたっていいんだ 今を大事にできたら いいんだ けど けど 後悔を手放せず いつか寄り添うために 一人になった ひとつになるため 欠片になった そうさ そうだよ 一生のうちに 間に合うようにって 君がくれたあの想いに 綺麗な名前などなくても 君がくれたあの想いは 記憶の空を舞い続ける 「昙らずに生きて欲しい だから雨を嫌わないで」と 「嘘はつかずにいて欲しい 寂しくなるだけだから」と 僕の中で迷子に なった孤独を 君は探し出して 抱きしめてくれた もうね 泣いていいんだよって 堪えきれるように なってしまって 悲しいのに 泣けなかった僕 ずっと 僕ずっと 泣きたかったんだな 心に何もかぶせないで 思い切り笑いたかったんだ