夜を照らす <空が霞む> ネオンの街、独り <ただ独りきりで> 空に光る <闇に翳る> 月はただ寂しく 昔何度も読んだ小説の描いてた 星の海を自由に <泳ぐ> 翔ける日はいつ訪れるというのだろうか 腕時計に目を落として <見つめてる> 無機質な線に隔てられた 四角い空を見上げ <淀んでる> その先広がる世界を 誰が想い描ける 文字と映像に脚色された 虚像を更に越えて <その先へ> 大きな宇宙を夢見て この空に手を伸ばす 遠く覗いた望遠鏡の中に見える 色彩に胸が高鳴る <心沸く> 辿り着けない宇宙の それは確かにあって <存在を> ただ一人だけに見えたと 事実は語り続け 受け入れられず否定するのが 総意だと言うのなら <目を逸らし> 見えないものはそのままに 見えることはないだろう 全て悟り尽くした様な顔見せて 「夢が無くなった」 なんて それが最たる現実逃避だと言おう 可能性など無限にあるのだから ただ小さな諦観に囚われては 決められた道だけを 歩むしかないというなら 愚かなままでいたい この狭い想像を振り払って 見えない宇宙を飛ぶ <この宇宙を> 無人の世界を恐れて 逃げ出したくなっても 新たな創造を掴むために 次の星へ踏み出す <果てしない> 無限の旅に憧れて 青い星の彼方へ どこまで飛べるのだろう ---終わり---