深く刺した胸の底に 届かない真昼の憂鬱 鏡越しの笑みの先 見たくない 知りたくもないのに 失くしてしまったものはなんだっけ 何もない部屋の片隅 落としてしまった もうわからないや それすらわずらわしい 何もいらないってさよなら告げる 閉ざした瞳は濁って ああならばいっそ壊してほしい もうきっと意味はないけど 遠く凪いだ声に沈む そいつになんて名付けたら 何一つ触れられない 空を切る 届くはずないだろう 掴んでしまった確かな空想 それとも捕らわれたのか やけにやさしい三月の雨が 揺らいでまた始まった 何もいらないってさよなら告げる 閉ざした瞳は濁って ああならばいっそ壊してほしい もうきっと意味はないけど 揺らす世界は形を変える 閉ざした瞳は揺らいで ああそれはきっと鮮やかすぎて 今も消えてくれないの それはなんて