泣き喚く古い時計 十二時過ぎれば戻るよ 孤独を夢見る人形 瞳に幻を映す 悲しみ 喜び まわれ いつかはひとつに溶け合う 僕らは喪失を重ねながら 寡黙の夜空を見上げる 絶望よりも甘い別離を 知るために出会えた二人 自由よりも切ない眼差しに 射抜かれて 罪を蜜と飲み 込んだ 禁じられた物語のよう さあ 踊りましょう 月が西に沈むまで 失われた音色 また滲んだ 煉獄の底 私 君に恋をする 幸せ 虚しさ まわれ いつかはすべてを失う 濡れた睫毛を伏せて 抱き合うの そう二人は秘密の薔薇 泡沫の灯に誘われ 求める 時を止めるような口付け 一粒零れた涙の温度 儚く強く 肌に焼き付けるの 誰も知らぬ物語のよう さあ 踊りましょう 世界が色を失くすまで たとえ明日 この身 灰になっても 永遠の中 私 君を愛してた 泣き止んだ古い時計 十二回ため息を吐く 神様の遊び道具 暗闇 静かに微睡む