作曲 : 上北健 作词 : 上北健 言葉は風に流れ流れて何処へ。 街は迷子に素知らぬ振りで応えて。 僕はと言えば滲む視界の片隅、 誰かを求めることすら出来ないんだ。 千切れ雲が赤く染まる17時は、 世界が消えて失くなる兆しの様で、 僕は心が充ちゆく音に溺れて、 束の間、独りだってことを忘れるんだ。 君は思い知ったって言う。ずっと一人なんだって泣く。 何も出来ない僕は一緒になんている資格もなくて、 君の言葉を風に溶かして、街に紛れるんだ。 夜は待っていた。回っていた。不条理な日々の終わり。 嘲笑っていた。解っていた。味方など何処にもいないさ。 僕は待っている。まだ、待っている。必要とされる世界を。 哀に生きる。 偽りの光に人は心惑い、足元広がる影から目を逸らして、 ばら撒かれた幸福を意とも容易く貪りながら、 ああ、不幸だって嘆いているんだ。 君は辛くはないって言う。全部頑張ったって泣く。 不意に強く吹いた南風が僕に届けた、君の涙と君の体温を、 精一杯抱きしめたんだ。 夜は待っていた。回っていた。不条理な日々の終わり。 嘲笑っていた。解っていた。味方など何処にもいないさ。 僕は待っている。まだ、待っている。必要とされる世界を。 哀に生きる。 夜は待っていた。 君が待っていた、 僕は待っている、必要とされる世界を。 哀に生きる。