[00:00.00] 作曲 : 上北健 [00:01.00] 作词 : 上北健 [00:21.28]いつまでも変わらない赤い信号の前立つように、 [00:26.07]他人の目、世界の目、伺いながら、 [00:30.11]僕の過ごす毎日が普通から外れていやしないかと、 [00:34.40]繰り返す白と黒を見つめている。 [00:38.65] [00:38.92]曖昧な返事が得意になった。努力のおかげでさ。 [00:42.90]誰かを傷つけることもない。こんな素晴らしいことはないだろう。 [00:47.65]けれど僕のこれからのことも曖昧にしているばかりで、 [00:51.66]伝えたい本当の想いも言えないでいるんだ。 [00:55.91] [00:56.12]もう敵わないと諦めたこと、謝れなかった日のこと、 [01:01.11]嘘を吐いてしまったこと、今では数え切れないよ。 [01:05.23] [01:05.49]怖いくらい迫る夕焼け、染まる頬、振り向く笑顔、 [01:09.70]綺麗だって言えれば良かった。 [01:12.19] [01:13.21]育った町が嫌いになった。あの夜の言葉を思い出すからさ。 [01:18.29]望まれない自分を恥じた。少しだけ強くなれたかな。 [01:22.50] [01:22.78]相変わらず信号は赤。 [01:24.72]いつか渡れるのだろうか、君のもとへ。 [01:29.48] [01:29.86]変われないと受け入れるにはまだ未熟な僕は、 [01:38.27]間違いがないか分かりそうにないから立ち止まってしまうんだ。 [01:44.87] [01:45.34]でもそんな僕にだって明日終わりが来て、 [01:50.22]すべて無くなって、君に会えなくて、 [01:54.55]それならこんな今日も少し、愛おしく思えるか。 [02:02.03] [02:18.15]いつまでも変わらない赤い信号の前 [02:21.44]通り過ぎるお決まり、愚痴、不満、日常の音。 [02:26.76]それに見向きもしない群衆の視線、見下ろすはビードロ。 [02:31.22]広がっていく無関心を模倣する。正解と信じたくて。 [02:36.83] [02:48.28]また思い出すよ。 [02:53.42] [03:27.21]不意に響いたよく聞き慣れた声のほう耳を澄ませる。 [03:33.50]何かを必死に叫んでいる。 [03:36.09]僕は顔を上げる。人の波を掻い潜る。 [03:40.11]次第に大きくなる声に近づいてゆく。 [03:44.59] [03:44.78]白黒の向こう、泣き腫らした瞳。 [03:48.73]「君は平気だ。」と、 [03:50.80]「踏み出せるんだ。」と、 [03:53.06]ああ、気付けたんだ。僕は気付けたんだ。 [03:57.45]光は青く今、変わるよ。 [04:04.89] [04:05.37]手を振った未熟な僕に、成功はあるか分からない。 [04:12.49]それでも歩き出してしまったから、 [04:16.13] [04:16.76]進むんだ。 [04:18.59] [04:19.29]いつか終わりが来て、すべて充ち足りて、 [04:23.85]君に背を向けるその時、 [04:27.11]こんな今日を、こんな僕を、 [04:31.08]ただ忘れないでいてもらえるようにと、願っていよう。 [04:44.34]願って生きるよ。 [04:50.44] [04:51.41]きっと求められる明日が来ると信じて。 [04:54.79]