人は皆、まだ知らない その旅の結末(おわり)を ただ、僕だけがそれを知っている シスター、この街はどうしてならず者ばかりなんだ シスター、この街にはどうして色が無いんだ 退屈な日々の中で何かを失っている そんなことは誰も考えてすらいないらしい 街は連日、どこからかやって来た 謎の仮面パレードに夢中 パレードは続いている 人は胸を躍らせ 刹那の夢を追い求めている だけどあのパレードがどこへ向かうのか ただ、僕だけがそれを知っている シスター、どうしてあのパレードを批難してはいけない シスター、きのう彼らは街頭で自由を掲げていたはずだ 自由を求めてパレードに賛同した彼らは今 自らの排他的思想には気が付かない 人はいつしか、パレードに賛同することがステータスになった パレードは続いている 人は胸を躍らせ そこに何かがあると信じている だけどあのパレードは仮面を付けたままで 信じることの必要性を説く やがてそのパレードは僕を嘲笑いながら 次の街へ 僕一人を残して だけどあのパレードがどこへ向かうのか ただ、僕だけがそれを知っている