制服を脱いだ日のこと、あなたは憶えていますか? ここから見える草原は、ふたりだけの秘密の場所でした お互いの服を着せあったり、一緒に寝ころがったり 同じ髪型にしてみたり、手をつないで帰ったり ふたりのほかに、友達は要りませんでした だってふたりは、奇妙なほど、仲良しでした ふたり寄り添い夕暮れ時、どこか不安で切なくて あの日、ふたりが離れないと信じたくて、壊したくて わたしはあなたさえいれば、他には何も要らなかった わたしはあの日、ふたりだけの秘密が欲しくて、くちづけした ふたりのほかに、人間は要りませんでした 噂の彼とはもう、くちづけしたの? ふたり寄り添い夕暮れ時、どこか不安で切なくて 降り出した雨のせいにして、ふたりの距離を縮めたい いつかふたりは離ればなれ、そんな日が来る気がしていた だけどあの日々が消せなくて、私は今も夢のなか