[00:50.18]エアコンをつけるか迷った夕方 [00:52.50]開けた窓に風が迷い込む [00:54.73]視線を移した数秒間  [00:56.96]君の視線が私とぶつかる [00:59.43]風の音は弱く響いて  [01:01.66]空気が少し張りつめた [01:04.03]でも、たったそれだけ  [01:06.11]とくになにもなくて [01:08.89]秘密を胸にしまうのは大変だ [01:11.73]二人きりだとその小さな亀裂を指でなぞってしまう [01:15.37]イヤフォンから漏れ出る旋律は [01:17.67]私のことを励ますように [01:19.01]でもそれもきっと [01:20.72]私の勝手な解釈に違いない [01:23.34]風鈴の音は淡々と  [01:25.93]淡々と鳴っていた [01:28.17] [01:29.20]いつからだろう?   [01:31.59]君の ことが羨ましいんだ [01:38.27]不安定な私を 笑い飛ばして  [01:44.39]茶化して ねぇ [01:47.57]見えない何か  [01:52.22]遠く私の 核心避けて  [01:57.75]「まだ届かないで」  [02:02.46]願う 胸の奥 [02:07.13]「伝わらないのは言葉にしないから」 [02:09.40]それを一番知っている はずなのに [02:11.68]私の不安は累乗して膨らむ  [02:14.27]形状すら崩れる [02:16.44]溢れ出てしまいそうな感情の名前…… [02:19.26]「あのね、私」 [02:20.93]オレンジ色の部屋  [02:22.42]君と向かい合う時間  [02:24.20]静寂は甘く愛おしい [02:26.17]不思議そうな君と戸惑う私 [02:28.61]止まる旋律 時計の針  [02:30.68]ほら 制限時間が迫る [02:33.15] [02:35.75]原稿用紙が背負った十字  [02:38.18]先延ばしになる私の勇気  [02:40.71]世界は 距離感だけを差し置いて夏を奏でている [02:46.08] [03:23.92]私の中に生まれた欲望は刻まれ  [03:26.50]混ざり 文字になる [03:28.37]その中に君が居る  [03:30.05]そのことを君は多分知らない  [03:31.96]知って欲しくない [03:33.12]原稿用紙を書いては消して  [03:35.29]一行ずつ進めるようなもどかしさ [03:37.88]濁った頭の空気を入れ換えるように  [03:40.52]小さな歌声が反響した [03:42.64] [04:01.20]それは [04:02.46]いつからだろう?   [04:04.72]君の ことが羨ましいんだ [04:10.80]不安定な私を  [04:15.37]笑い飛ばして  [04:18.09]茶化して ねぇ [04:21.29]見えない何か  [04:25.82]遠く私の 核心避けて  [04:31.28]「まだ届かないで」  [04:36.60]願う 胸の奥 [04:40.72]