作曲 : nyannyannya 作词 : nyannyannya 沈む叙情と解脱症状、往く宛てはそう酸素の海。 投げ出した両腕、気の抜けた昨日の先だあサキダァ、繰り返した何時かの理想みたいだ 深海への階(きざはし)、ちらつく「無く」「泣く」の蟲。 幾何学した複眼のひとつひとつを僕は知っている? 嗚呼------ 「痛いや、刻刻蟲(ギザギザムシ)」 幻想の旗手(フラッグ) 真相の乖離(クラック) 「もう非道いや。消えてなくなれ」 暗転の輝光(フラッシュ) 全天の粉砕(クラッシュ) 碧く洩る光か射し返す泡を見ていた。蟲は喰む。 「溺れるか?無意識(ウ ミ)の何処かで」 送る夕映え、張り付いた木綿のシャツ、ポタリ額に水滴が落ちる。 まだ次の呼吸は現実か? 忘れ名は呼ぶ浅ましく解れて。 「帰るうか?」 水面は綺麗。嗚呼------ 「辛いや、刻刻蟲(ギザギザムシ)」 細動の音圧(ラウド) 賛同の絶叫(シャウト) 「知らないんだもう。忘れておくれ」 嘲笑の態度 明滅の潮流(ダイド) 欠けては駆けては昇る月に歯車を見ていた。蟲は喰む。 「溺れるか?無意識(ウ ミ)の何処かで」 理解は焦がれるまま------ 終点の合図 退転の目線(アイズ) 吐き出した魂。 「嗚呼嫌。刻刻蟲(ギザギザムシ)」 影像の嘘(ダウト) 葬送の夜(ナイト) 「さようなら。穏やかに」 空の心、殻の躯(むくろ)、肉叢(ししむら)。 祈りか?遠ざかる音を聞いていた。 「さぁ帰るうか、無意識(ウ ミ)の何処かへ……」 終わり