ひとつ 花びらが散る ひらり 地面に落ちる ふたつ 君が拾って ふわり 笑ってみせた みっつ その手をとって みんなの元へ行こう よっつ ばれないように 寄り添った幼い蕾 振り返る君を呼ぶ声 遠い空 声が響く 前を向き歩きだせずに また止まる 時計の針が止まる頃に 僕だけ時が流れて行く 流れないようにせき止めた 涙 こぼれ落ちてた いつつ 一緒に帰ろう いつもの誘い文句 むっつ不機嫌そうに 無理と断られた ななつ その時僕が 涙気づけたなら やっつ やなこと全部 やっつけて あげられたかな 立ち止まる僕の背中を 追い越して君は笑う 進めずにうずくまる背を そっと押して 時計の針が止まる頃に 君だけそこに置いてけぼり 流れるはずの時間は もう… 行かないで 9と10の間を抜け 君の姿かすみかける 最後の時を刻んだ時 針はそしてゼロに戻る 時計の針が止まる頃に 二人の時は動き出して 止まったままの君の分も 抱いて 僕は進もう 僕はまだ覚えてる ひとつ 花びらが散る ひらり 地面に落ちる 君と笑いあった 思い出は色あせないで