雪の日の遥と真琴。 【真琴】今日は、ハルと一緒に隣町まで買い物に行こうって約束しているんだけど。 ハルはまだ水に浸かっているかもしれないし、 迎えに行かないと。 あっハル! 〈遥〉真琴。 【真琴】おはよう!もう準備できてたんだ。 今日は早かったね!てっきりまた水に浸かっていると思ってた。 〈遥〉さっきまで入ってた。 でも、何かが足りない。 オレは感じたい水には程遠い。 【真琴】えっと、よくわからないけど。 ハル、いくらぬるま湯でも、 この時期に長く浸かったら風邪引いちゃうよ? 〈遥〉オレはそんなに軟じゃない。 むしろ水に入ってないほうが調子が悪い。 【真琴】あっはは、ハルらしいね。 こう寒いと、オレは炬燵に入って温まりたいけど。うう、さっむ! 寒いよ~風冷たい、耳痛い~ ハル、今日はこの冬一番の寒波が来ているって。 〈遥〉そっか。 【真琴】うーん、いつも思うけど、 ハル、そんなに薄着で寒くないの? 〈遥〉別に平気だ。 【真琴】見てるこっちが寒いよ! もーオレなんか、朝起きたときからすっごく寒かったから、 今日はコートの下に、何枚も重ねてきて来たのに。 〈遥〉今日は着込みすぎじゃないか? いつもよりでかい。 【真琴】えっそんなに?あ。。変かな? 〈遥〉いいから行くぞ。電車の時間に間に合わなくなる。 【真琴】ちょっと、ハル! 【真琴】あー雪また積もったね!今年は特に多くない? 〈遥〉いつもこんなもんだろう。 【真琴】そう?なんか、小さい頃に雪遊びしてたときくらい、 積もってる気がするんだけど。 あのごろは、体が埋もれちゃいそうになってたっけ?ははは。 〈遥〉なんだいきなり。 【真琴】ははは、いやーちょっと昔のこと思い出して、 懐かしくなっちゃって。 雪が積もると、 ハルとかまくら作ったりしてたなーって。 〈遥〉おお。 【真琴】一回、すっごく大きいかまくら作って、 二人でずっと入ってたことあったよねー。 家からいろんな物持ち込んだりしてさー そしたら、居心地よくていつの間にか寝ちゃって、 心配した母さんたちが呼びに来て。 〈遥〉そういえばそんなこともあったな。 それで次の日、真琴が熱出して寝込んだ。 【真琴】そうそう。オレが寝込んだその次の日に、 ハルも熱出したんだよね。 〈遥〉オレはすぐ治った。 【真琴】治ってからも、しばらくは雪遊び禁止って言われたりしたっけ。 でも、かまくらが潰れちゃわないか心配になって、 様子見に行こうとしていたんだけど、 母さんに見つかちゃって。 〈遥〉そんなことしてたのか。お前。 【真琴】オレあのかまくらすごく気に入ってたんだよ。 ハルがすっごく綺麗に形整いてくれたから。 崩れちゃったらもったいないなって思ってさ。 ハル、中に棚まれ(?)作ってただろう。 あれにはびっくりしたよ。 〈遥〉別にあんなの簡単だ。 それに子供の頃に作ったものだぞ。 大したものじゃない。 【真琴】うわ!寒い!風が冷たい。。足が進まない。。 〈遥〉ふん。 【真琴】ハル!歩くの早いよーちょっと待ってってば! 〈遥〉お前が遅いんだろう。ほら、早く来い。 【真琴】ああ!ちょっと待って! 【真琴】うーーん、さっむいいい。ってか凍る。 〈遥〉真琴うるさい。駅まで後少しだ。我慢しろう。 【真琴】だって海風が。。。あああ。。 やっぱり海沿いは特に寒いよ。。 〈遥〉お前が買い物に行きたいからって誘ってきたんだろう。 寒い寒いばっかり言うな。 【真琴】そうだけど、でも、 ハルもついでに買いたい物があるからちょうどいいって言ってただろう。 あっハル、もしかして無理やり付き合わせちゃった? 〈遥〉別に、そうは言ってない。 【真琴】よかった。ハル寒くない?大丈夫? 〈遥〉平気だ。 【真琴】それならいいけど。 あああって!ハル?!唇紫色になっている! それに震えているし! やっぱりそんな格好じゃ寒いんだよ! 〈遥〉別に寒くない。 【真琴】もー強がっててもバレているからー ほら、オレの貸すから!これ着て!これ巻いて! 〈遥〉いい。いらない。やめろ真琴! 【真琴】よっと、はい!これ袖通して羽織って! 〈遥〉真琴!いらないって! 【真琴】後は、これと。。 〈遥〉だからいらないって言っているだろう! 真琴、お前いったい何枚着て来ているんだ。 【真琴】ほら、ハル、動かないで。 ちゃんと巻けないだろう。 〈遥〉おい!そんな雑にマフラー巻きつけるな! 顔が洩れる(?)! 【真琴】ここで結ぶ。って! 〈遥〉首が! 【真琴】はい!それでちょっとあったかく。 〈遥〉真琴、苦しい、マフラー絞めすぎだ! 【真琴】えええ!ごめん!すぐ緩めるから! はい!これでどう? 〈遥〉真琴、お前バカ力なんだから、 もう少し仮面(?)ってもの。 【真琴】ごめんって!っていうかバカ力ってひどくない? 〈遥〉どう考えてもバカ力だろう。 お前は何でもかんでも力任せにしすぎる。 【真琴】うるさいな! 〈遥〉それに、お前の服はでかいし重い、 着てると歩くにくい。返す。 【真琴】だめだよハル!風邪引くって! もーハルはいつも最初は平気そうにしているけど、 結局途中で寒がるんだから。 いい加減ちゃんと着込んできなよー 〈遥〉オレは平気だって言っている。 【真琴】またくしゃみしている。 全然説得力ないから、いいから、 とりあえず駅までは着てて! 〈遥〉寒くないって言っているのに。 【真琴】どう見ても寒そうだよ! もーこうやって上着貸したり、 マフラー貸したりなんてしょっちゅうなんだからな。 〈遥〉オレは動きやすい服のほうがいい。 【真琴】はいはい。 〈遥〉だいたい真琴、こんなにあれこれ私に渡してたら、 今度はお前が寒いだろう。やっぱり返す。 【真琴】大丈夫だよ。今日は多めに着込んで来たって言っただろう。 だから平気。ありがとう、ハル。 〈遥〉別に、お前がまた寒いってうるさいから言っただけだ。 【真琴】はいはい、あはは。 ハル!電車もうすぐ来るよ!急ごう! 〈遥〉ああ。 闲暇制作,欢迎报错。