鳴り止まぬ雨 静寂の深緑に 凍える夜空 浮かぶは緋色の月 ちぎれた記憶 紡いで巡る旅路 揺れる瞳 溢れ出すは 愛しさの旋律 月影に咲くかの花は 穢れなき雪のように あなたに積もるこの想い 無垢な雫に満ちた真白の花 堕ち逝く闇と 嘆きの海鳴りに 揺蕩う二人 願うはふたつの月 あなたにそっと 寄り添い交わす契り 滾る想い 哀の口づけ 刹那に舞う宴遊(うたげ) 人知れず咲くかの花は 気高き炎のように あなたに焦がるこの想い 瞬き燃ゆる愛は深紅の花 移ろい行く季節 深く重なる想い 終焉のその時まであなたと… 月影に咲くかの花は 穢れなき雪のように あなたと分かつこの想い 永遠の夢に朽ち果てても 人知れず咲くかの花は 気高き炎のように あなたと願う 凛とした 藍の空に彩なすふたつの月