瞼のかげろう 光が彷徨う 名前を呼んで心がふわり あてもなく空を仰ぎ 濡れた素肌を月にかざして 泣きながら飛んでく 空を駈けてどこへ行く 風の中で聴くあなたの声 波間の静けさ 言葉をさらう 遠くを眺め涙がホロリ 水面に映る懐かしい 水平線のずっと向こうに 浮かんでは消えてく 時があなたを連れて行く 波のように形をなくして 目を閉じるたびに蘇る 美しく舞う白い翼 空を駈けてどこへ行く 雲の中を漂いながら 愛はいつも過ぎて行く 風の中で聴くあなたの声