風は今も雪の匂い 白銀の花びら 巡り来る季節がまた 甘い色と香りを 運んでくれる筈と 誰もが信じてた 当たり前そう思えば 弛みも生まれるさ 裏切られた期待を 取り戻す旅路へ 彩る音など無い 場所に君は居て 振り向いたその姿で 時を凍らせた 風は今も雪の匂い 君の頬笑みは 冷たくて優しい 春が来れば枯れてしまう 白銀の花びら 届かない叶えられない 板挟みの願い 僕は立ち尽くすだけ 何もできないまま 問いかけが迷い込んだ 出口の無い世界で 冬に閉ざされたまま 動き出せずに居る 何を探していたのか 忘れるくらいに 覆い尽くしておくれ 君の頬笑みで 眠り壊す春の記憶 胸に芽吹いたら 愛しくて哀しい 受け入れたら正しい誓い 盲目に強くなる 秤に掛けられても 揺れ惑う 較べられないものが あることに気付けたら 誰が答え教えて くれるのか 吐きだす白い息を もう一度飲み込めば 風は今も雪の匂い 君の頬笑みは 冷たくて優しい 春が来れば枯れてしまう 白銀の花びら 冷たくて優しい