曇天ノ陰ニ 作詞:大神アキラ 作曲:コン 編曲:コン 唄:IA(rock、native) あの日とは違う匂いがした 埃と混ざりあって肺に忍び込む ぽつぽつ広がる心の黒い染みは 気付けば体中覆い尽くしていたんだ 誰にも会いたくない 僕の汚れた部分を 隠そうとすればするほど 息ができなくなってく 秋色の空の雫は好きになれるの 僕の心の汚れを全て流せはしないけど 掛かる灰色の水のカーテン 僕と世界を 切り離して守ってくれる そんな気がするから 小さな水溜りに落ちた 白いハンカチを自分のようだと 拾う間もなく無数の足の裏へ 吸い込まれていく誰にも知られないまま 誰一人ここから 消えたところで時間は 見向きもせずにいつもと 同じ速度で歩く 太陽の強い日差しは弓矢のようで 暗がりに住む僕の瞳は潰されてしまうよ 光る満月も好きになれない卑怯な僕の 嘘も汚れも浮き彫りにして隠せなくなるから この空が晴れたら僕は無防備になる また日常の海に揉まれて息を止めるのなら いっそ灰色の水路の流れへ身を委ねたい 僕の心は黒く染まって洗えはしないけど 注ぐ灰色の空の雫に埋まっていくよ 汚い水の中なら僕は見つけられないから 終わり