「百万灯のパイロット」 唄:IA 僕の部屋 真っ暗にして 懐中電灯 ひとつ点けた とても大きな赤橙が まるで太陽みたい 僕の手で揺れるライトの 跡を辿るようにつづく虹 今はまだほんものじゃない けれど いつか僕の手届く距離 掴まえてみせるさ 大きなカメラと望遠鏡で 遠い街 静かな場所で 夕焼け空 オレンジ雲が 満天の夜空に変わる そんな瞬間を待つ 夢に見ていることばかり 山積みになった本と辞書 僕はまだひとつも知らない けれど 僕の手が届いたなら 掴まえてみせるさ 大事なカメラと望遠レンズ 自分らしく生きるって何? 於かれた状況の中で 欲しいものを欲しいと言う 僕はここ 静かな無菌室だ 考えて でも足りなくて 僕を待つものが怖くて 人知れず たくさん泣いて 見えないものが見えた ありふれたものが これほど 僕の世界の中 素晴らしい 今が どんな困難だって 見えてくる光もあるでしょう 星に願うことがある 僕の目で確かめることがある 【 おわり 】