ねぇ待って待ってよいかないで 月はすぐそこに在んのよ 満たしていたって“だって”振り翳して 僕の伸ばす手またすぐ躱していた 君の世界がまだその胸の中蹲ってる このままいつか忘れてしまうのなら 夢を見るのはやめにしたんだよ 焦る程に悩む程に吐き出せず 溶けて消えてく毎夜をまた 追いかけて気付いた時には 昨日と今日に化かされるアイロニー その日見た月明かりイヤホンが 揺れるままにただ走り出した夜 答えなど無いけどどっか味気なくて 誰もいない世界の夜に染まっていた ねぇ待って待ってよいかないで 月はすぐそこに在んのよ 満たしていたって“だって”振り翳して 僕の伸ばす手またすぐ躱していた