[00:18.01]遠い遠い時の果て そこに住まう人は皆
[00:24.57]永遠の命をもつ世界での話
[00:30.95]赤い実の成る木の下 La La Lu La 生まれながらに
[00:37.36]死の呪いがかけられた少女の話
[00:53.52]色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 赤い実のお菓子屋
[01:01.88]ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ 自信作を売りにゆく
[01:10.03]待ってて 今度こそ 美味しいんだから
[01:18.76]時計塔の見える市 驚いた
[01:22.23]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!!
[01:27.54]物憂げな街の隅 ひとり
[01:30.46]赤い実のパイどうですか 自信作なの
[01:35.59]そんなのひとつも売れないさ
[01:38.84]少女を見て蔑む人達
[01:42.35]みんなと何も変わらないのに
[01:47.16]美味しくできたのに
[01:49.91]今日も声は届かないのね
[01:54.14]まるで透明になったみたいだわ
[01:58.29]そうして誰もが知らぬ振りをした
[02:02.58]何故なら少女は呪われているから
[02:06.77]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話
[02:22.70]夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ
[02:26.64]少女はまだ諦めない
[02:31.36]時計塔の針も空を指して お腹も鳴るそんな時
[02:37.69]ふと後ろから人が少女を押す 甘い籠は落ちる
[02:45.92]お菓子を踏み行く人達 平気な顔してさ
[02:52.54]惨めに拾い集める ふともうひとりの手が
[02:59.16]どろどろのパイを徐に口に入れて 「おいしいね」
[03:06.90]その声で心は溢れた
[03:11.25]まるで輪郭を描いたみたいだわ
[03:15.39]そうして彼は手を差し出した
[03:19.75]何故なら少女に呪われているから
[03:23.90]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
[03:44.48]街の人達は哀れむ
[03:47.26]赤い実を食べて呪われた者を
[03:50.48]永遠に生きられずに死ぬのさ
[03:53.70]嗚呼なんて可哀想な話
[04:00.96]ふたりは笑う それでも笑う
[04:07.72]La La La とっても素敵な呪いね
[04:14.03]例え明日死んでも
[04:17.34]『今』が確かで大切になるから
[04:27.47]もう声は届かないのね
[04:32.50]まるで透明になったみたいだわ
[04:36.69]そうして誰もが知らぬ振りをした
[04:40.96]何故なら世界が呪われているから
[04:46.42]『永遠』の呪いは解かれていた
[04:51.11]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
[04:55.22]そうしていつか笑うように眠る
[04:59.64]何故ならふたりは放たれているから
[05:03.83]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった