乾いた空気が口元で
カラカラ音を立てる
オバケ電球が今にも
切れそうな命を繋ぐ
雨の降らない空を見る
寒さに凍える人が好き
始まりと終わりに泣いた
幾千の星が密かに歌う
光を以てしても
影が消えることはない
重なる想いを思い出し
重ねる想いは独りきり
さようならの足音に合わせて
ひどく明るい賛美歌を

開いたページが北風で
ペラペラしゃべり出した
懐かしい匂いが路地裏で
息を潜めている
雨の降らない空を見る
冬の似合う人が好き
さようならの続きを書いた
宛名のない手紙密かに仕舞う
未来を以てしても
過去が消えることはない
重なる想いを思い出し
重ねる想いは独りきり
後悔の足音に合わせて
どうか明るい賛美歌を
いつくしみ深き君の為の祈り
取り去れない憂いの為に
夢を見る祈り