誰にも悟られずに 種は土に眠る いずれは散るだけでも 長い冬を耐える 人はなにを急ぐのだろう 咲いた花の哀れよ 季節の崖を待つばかり 強く抱いてしまえば 心もそうであるように どこにも標がない 道の果てを見てた 空へと射る矢はただ 還る場所を失くす 時はなにを望むのだろう 咲いた花を辿れば 願いは色を付けるのか 通い合えた絆は 心に枯れることはない いまを生きることから 明日ははじまる その先を見たければ ただ 歩めばいい 夢の軌跡を辿れば いのちも光 放つのか めぐり逢えた絆は 心に花のあるままに どこかに まだどこかに 春の風は眠る