放課後雨が止む前に、ボクと唄おう 不器用で作りかけの流行らない(うれない)歌を 最期にボクの言葉がキミに届くといいな ねえ 明日はこんなにも優しいんだから また独り泣いてないでこっちおいでよ 小さな勇気一つで きっと変われるから さあ この手を離さないで 今日も西武線でぽつりと イヤフォンに自分閉じ込めて あるはずない物語 描いていた もしも"世界が終わって"も"ユートピア"だけは きっと残るんだろうな なんてベタでありふれた奇跡を 放課後雨が止む前に、ボクを探してよ 本当の名前も隠したままのボクを いつしかそんな想いも忘れちゃうんだろうけど ねえ 機械が奏でる優しい愛の唄 嘘みたいに素敵なおとぎ話が 明日も続けばいいな 人並みにそう思うから 神様に祈(ねだ)るんだ 誰かが言ってた 昔の方が幸せだったと。 いつも過去の面影に縋って 無いものねだりを繰り返すんだ。 キミもボクも あの夏に手を伸ばして…。 もし消えてしまったのなら また作ろう。 途切れた涙の跡にオレンジが零れる 夕焼け空は綺麗なまま変わらない それが嘘でも良いから 一瞬だけ幻を 魅せてくれてありがとう もしもどこかでみんなが笑ってたらそれでいいんだ 頬を伝う セカイの声が響いた 人は鼓動と呼び 耳を澄ませた 痛みが無いと僕らは学べないから こんな出来損ないの器官に名を付け ココロと呼ぶんだ もう戻ることの無い日々に縋るくらいなら 幸せな思い出として前に進もう ボクらには足があるんだ 明日もあるんだからさ 「ねえ、最後に。」 朝日が昇る前まで、ボクと唄おう 不器用で作りかけの流行らない(うれない)歌を そしたら こんな言葉もキミに届くはずだから さあ 『八日目、雨が止む前に』ボクを探してよ 嘘みたいに素敵な世界にずっといるから 忘れないで きっと変わらないから この手を離さないで 終わり