収録:東方颯封歌 ~Paint and Probity~(C80) 向日葵が咲く中を 走って揺らした 夏 あの娘の声が 遠く風を呼んでた 束の間のように見えた その幸せを追って 駆け出したけど こけた 傷跡見つめ 蜃気楼の向こう側に ぼやけて掴めない日が 今もまだ 胸を焦がす 花であるが故に その美を期待され 摘まれないように 現在は下を向いてた 突き刺さる陽射しの中 凛と立つことは出来る 日焼けした胸の奥 過去に触れ 痛くなっても 晴れることのない空に 背を向けて 項垂れたままで 夏は過ぎて行くけど 枯れることのない空想を 拡げれば いつでも 私に太陽は射すだろう だから信じて 向日葵が咲く場所は もう建物が建つという 立ち入ることも出来ず ただ眺めてた 潰されていく夏と 解り始めた意味 混凝土の下に 隠し凝固めた 忘れないその為にも 色が褪せない為にも あの想い逃さぬよう 精いっぱいこの葉拡げよう 帰ることのない日々に 背を向けて 舗装された道で 踵を減らすけど 褪めることのない 夏があるから さぁ 痛む背中 弱さの跡を剥がす 君に誓って 晴れることのない空に 背を向けて 項垂れたままで 夏は過ぎて行くけど 枯れることのない空想を 拡げれば いつでも 私に太陽は射すだろう だから信じて ☆終わり☆