嘘つきの神様に背中を向けた 悪戯な微笑みは夜空に溶ける イカれた無線(ラジオ)のスピーカーからはまだ 強がりと後悔の「SOS」(たすけて) まだ僕も分からないんだ 君を信じてもいいかすら 手を伸ばす先の人々の 視線は明後日の裏っ側 また君は笑いだすんだ 「何も見なくてもいいよ」って 「こぼれてく雫の行方を 見届ける価値はあるのか」って 深く青い空へ 僕の夢は引かれ 細いアンテナが拾う歌も 歪な声のノイズに変わる 今はただ歌いたいんだ 誰も笑わなくなったって 灰色にくすむ町並みの 景色は明後日の向こう側 もう君に届かないんだ 「何も聞かなくていいよ」って 「降り注ぐノイズに埋もれた この世なんて価値はないだろう」って そっと触れた指に 僕の夢は覚めて 細いアンテナに乗せた歌は にじんだ色の世界を染めてゆくから 遠く淡い記憶 僕のそばで君は 何も言わずに窓の向こうを 見つめるただの傀儡のようで 嘘つきの世界へサヨナラを告げて でたらめな微笑みの仮面も捨てた イカれた無線(ラジオ)の向こうから叫ぶよ 繰り返す絶望の明日へ