今日もふたり 冬のカフェの片隅 朱く輝く空 眺めながら 近づく夜 言葉もなく  一匙の星をマグに溶かしながら 耳を過ぎる レコードのメロディーで 不意に胸が冷たくなる理由は あなたがまだ知らずにいる  特別な気持ち 渦を巻くから 嘘はいけないことと 叱られ  大人になっても 素直じゃない私はぐらかすような  心地よさに甘えて あなたといる日々が  大切になるほどに 素直な二文字が言えないまま 生きるように 枯れていく空が 窓辺に描いた宇宙で  始まる恋愛観測 流れていく願いよりも早く  呟けるはずなのに 熱く苦い ブレンドによく似てるね 何処にも還れない ふたりの距離 でも不思議ね その矛盾に  ヒネた哲学に惹かれているの 粉雪が夜に溶け 甘くて  優しい空気に 眠るようにもたれて  短くていいから  夢みたいに愛して 胸をよぎる 狡さ  幼さや侘しさも 愛おしいだなんて  知らずにいて 傷ついても 我が侭でもいい 映画のコラージュみたいな  台詞じゃなくてもいいから すれちがいを恐れず言える日を  いつまで待っているの? 優しすぎて  朝のまどろみによく似てる 大好きな時間が消える前に 飾らないで そのままでいいから 曖昧に揺れる気持ちを  吐息の温もりにのせて 私だけの あなただけの愛に  名前をつけるように あなたと私だけの  名前をつけるように