『five minutes』 時計が明日を迎えた時 テレビの中には今日があって ばやけた風景眺めている 僕だけ昨日に取り残され テーブルの上の一輪の花 名前も知らないけど 硝子の器で生きかされてゆく 今日も ここで ああ 帰ろう 温かい ああ 想い出に 甘い囁き 振り切って もう 眠ろう 気付けば毎日急ぎ足で 置き去りを恐れしがみついて 馴染みのコンビニ 同じ自販機 見慣れた街並みには 一人立ち尽くす疲れた僕の 影が伸びて 少しだけ先を示す 時計には ああ 明日の僕までは見えなくて このまま眠り続けられなら 朝が来なくても いいなあ 時が8時を迎えた頃 テレビの中では… 少しだけ先を示す 時計には ああ 明日の僕までは見えなくて 何もかも分かりきっているけれど ああ それでも時々 そう 願うよ