作曲 : 黒うさ 作词 : うさ 抱き締めた腕に残る香りさえも 通る風に攫われてく 手を伸ばせば届くような距離 一人ただ目を伏せる 満ちた月傾き 空は東から白んで 僕たちは互いを知って それぞれのせかいへ還る 唇に触れた冷たい指 言葉を遮る魔法をかけ 微笑んだ君の眼差しはもう 僕を見ずに 絡めてた指が放つ熱はどこに 置いて忘れてきたのだろう 月が見せた幻ならば 共に沈んで消えて 閉じ込めた心に かけた鍵を失って いつの日か そんなことさえも 記憶の塵になって 人ごみに紛れ自分を隠し 平坦な道を歩いていた 風が運ぶ便り 呼び覚ます 何もかもを 同じ景色に誘う香りさえも 通る風に攫われてく 君がそこにいるはずも無いと 一人ただ目を伏せる もし月がその放つ光に全て 香り乗せて降らすのなら 僕は二度と振り向く事など ないよ 抱き締めた胸に残る痛みさえも 通る風に攫われてく 手を伸ばしても届かないのは そうさ わかっているよ