全速力(ぜんそくりょく)で奔るんだ 疲れても奔るんだ 君の背中がどんどんちっちゃくなって離れてく 全速力で躓(つまず)いて 何もないとこでころんだ 君を見失って何時の間にか虹も消えていた 昼下(ひるさ)がり 君がいつも読んでる本をやっと見つけた  図書室(としょしつ)で隠れて読んだ 虹のふもとに眠る宝箱の話 勇気を出して聞いてみた 宝箱(たからばこ)の中みってなにかな  突然走り出した君のずっと先の空に浮かんだ虹 全速力で奔るんだ 疲れても奔るんだ 君の背中がどんどんちっちゃくなって離れてく 全速力で躓いて 何もないとこでころんだ 君を見失って何時の間にか虹も消えていた 昼下がり 夢に君が出てきた手を繋いでって  そこで目が覚めて がっかりした 何日もたった日曜日(にちようび) 太陽に光る雨の中 前のよりもっともっとでっかい虹だ 急(いそ)がなきゃ 虹のしたまであと少し 虹の下に誰かいる あたしが見つけるんだ それを君にあげるんだ やっと虹まで辿り着いた そこには君がいた 二人だけが見たんだ 虹色に輝いてた雨 七色の宝石(ほうせき)見たいな 雨上がり