僕は その水色の風船が欲しかったんだ 君は嫌だって泣いてた でもどうしても欲しかったんだ 大切にする 絶対、壊さないようにするから 君は泣いてた なのに「水色だけだよ」って 指にくくってくれた 僕の風船 風に吹かれても 飛ばされないように ひっぱっててあげる 僕の風船 僕のそばにいてね ずっと ずっと ひっぱっててあげるから 君の あの赤色の風船がちっちゃくなるって もうすぐ飛べなくなるって そう言って泣いていた 走って帰った 僕のも元気がなくなってた お願いだから 昨日みたいに元に戻ってよ 僕の風船 僕の宝物 今日から気球になるんだ 僕の風船 飛べなくなる前に ふたりで気球になるんだ 僕らの風船 さびしいけど平気だ どんな国でも行っていいんだ 僕らの風船 せぇーので 手を放した 僕らの名前を書いた 太陽と空と同じ色の風船 絡まって昇ってく 気球になった風船