星の鳥の夢を いまも見ている 帳の降りた春 夜汽車の道行き みずへびを西に さそりは東に 南のわし抜け こぐまの心臓 めざし 空に咲く夜 巡る 轍を残し 駆ける海に 願う 星が消えぬように 遠く歌え カシオピヤの仔 おちる夜を越えて 北のしるべ星に 朝霧の湖畔に べにを落とした 春の陽を夢見て かれむぐら咲う 終わらぬ宴を さかずきに歌い 沈まぬ月の夜 まぼろし暁 めざし 昇る花の陽 回る 軌跡を残し 馳せる空に 願う 夢が消えぬように 高く芽吹け 幽玄の花 あくる夜を越えて 夢現の郷に 果ての唄の地 廻る ふたりの旅路 褪せた地図を 広げ 未だ見ぬたそがれに 遠く歌え 黄金の野に 尽きる夜を越えて 北のしるべ星に