静かにたゆたう 言葉の要らない空間に二人寄り添いながら ――そっと、ページをめくるおと。/—— 遠く続く、空間の そこは、けして壊されることのない、静谧が ずっと悠久を湛えている ――そっと、紅茶を啜るおと 遠く続く、空間の音響。 そこは、けして崩されることのない、静寂が 果てしなく続いている それぞれお思い思いの 時間を過ごしてゆく 静かにたゆたう 言葉の要らない空間に二人寄り添いながら 広がる充たされた空間の最中に 得がたい安息を今、感じてる 本には書かれていない、この距離感 つかず離れずが心地よいから ――そっと、ページをめくるおと。/—— どこか、規則的なその周期。 それは、もしかしたらその 『何か』に気をとられている ――そっと、紅茶を啜るおと どこか、機械的なその間隔 それは、もしかしたらその風味より、重要な 『谁か』を気にしているから 尊敬と羡望と それよりも純粋な興味 互いに不可侵 だけど、どうしても意識をせずには、居られない 不得手な意思の伝え方を図り合う 求め合う些細な偶然の果て 不意にぶつかり合う視線の また無限の意味が生まれてく 遠くは、乱さない程に 近くは、感じられる程に 心の在り様も 何もかもが快いほどの距離…安息の距離 広がる充たされた空間の最中に 得がたい安息を今、感じてる 本には書かれていない、この距離感 つかず離れずが心地よいから もういっそずっとこのまま悠久を抱いて いつまでも変わることのないままに 言葉の要らない空間に寄り添う 二人だけの静寂がここに 永遠の距離を保ちながら