ことばを手にした我等は果たして青き賢者か それなら浮世は定めし取るに足らぬことだろう 酔醒めの水よりも容易い清さ 誰でも何とでも云えるの口では ことばを失くした我等は差し詰め聡き聖者か それなら浮世は定めし見透いている事だろう さらば光よ さらば陰よ 決して混ざらぬ二つがくちづけを交わす刹那 『最初で最終(さいご)の永遠』になるさ 花も団子へも色めき過ぎたわ タバコの煙よりも間緩い静けさ 嘘でも本当でも今では私に梔子