僕を見ないでおくれ 声を失ってしまった 然様ならが心臓に 突き刺さった儘だから 少しずつ塵に還る様に 太陽は今日も照り付ける 名前を呼び続けるのに 陽炎が其れを遮った 愛しても愛しても安らぎを 感じられないと嘆くなら 気付く気付く締めてしまおうか この手に委ねてしまえば 過去を振り返る度 どうしようも無いのに 打ち込まれた楔が 歩き出すの邪魔して 明日への扉に届かずに 漏れる光を眺めている 呼ぶ声がほら直ぐ其処に 陽炎が其れを遮った 離れて離れても感触が 忘れられないと嘆いても 緩やかに朽ちる刻の中で 丸で月が欠ける様に 目が覚めて 君が居て 光が射して そんな夢を見た 愛しても愛しても安らぎを 感じられないと嘆くなら 強く強く締めてしまおうか 忘れてしまうその前に 君が見詰める