飛(と)び立(た)った鳥(とり) 追(お)いかけた子猫(こねこ) 届(とど)かない爪(つめ) 役立(やくだ)たずの鞘(さや) 燃(も)え立(た)った羽(はね) 顧(かえり)みる地底(ちてい) 焼(や)け石(いし)に水(みず) 役立(やくだ)たずの水(みず) 捕(と)らわれた檻(おり) 造(つく)られた空(うつ)ろ 誰(た)が為(ため)にある 抜(ぬ)け出(だ)せないまま 探(さが)された鍵(かぎ) 望(のぞ)まれた自由(じゆう) 誰(た)が為(ため)にある 己(おの)が為(ため) あなただけの檻(おり)の中(なか)で 肥大(ひだい)しては満(み)ちてゆく赤闇(あかやみ) 声(こえ)を上(あ)げて気(き)づくまでは 溶(と)けたことさえ解(わか)らない ああ ゆあゆら ゆらゆら 火焔(かえん)を背負(しょ)って ぐるぐる ぐるぐる 車輪(しゃりん)を廻(まわ)して どこかに手足(てあし)を 落(お)としてきたみたい そんんあの構(かま)わず ついてきて 燃(も)ゆる火(ひ)は 炭(すみ)とて残(のこ)さず消(け)して 思(おも)い出(で) 面影(おもかげ) 諦(あきら)めついたら あなたは 風(かぜ)とて残(のこ)さず消(き)え去(さ)る 行(い)き先(さき) ひとつ 地獄(じごく)の果(は)てまで 火(ひ)に焼(く)べるときは 誰(だれ)かが犠牲(ぎせい)となり 沈(しず)めるのは 誰(だれ)かの心懸(こころが)かり 意図(いと)されたら 無意識(むいしき)に戻(もど)れない 加味(かみ)されたら 自由(じゆう)いは戻(もど)れない 承知(しょうち)の上(うえ) もう戻(もど)らない ああ ゆらゆら ゆらゆら 火焔(かえん)を背負(しょ)って ぐるぐる ぐるぐる 車輪(しゃりん)を廻(まわ)して どこかに手足(てあし)を 落(お)としてきたみたい そんんあの構(かま)わず ついてきて ああ ゆらゆら ゆらゆら 火焔(かえん)を背負(しょ)って ぐるぐる ぐるぐる 車輪(しゃりん)を廻(まわ)して あなたは 風(かぜ)とて残(のこ)さず消(き)え去(さ)る 行(い)き先(さき) ひとつ 地獄(じごく)の果(は)てまでは ゆらゆら ゆらゆら 火焔(かえん)を背負(しょ)って ぐるぐる ぐるぐる 車輪(しゃりん)を廻(まわ)して 思(おも)い出(で) 面影(おもかげ) 振(ふ)り返(かえ)らないで どこかに心(こころ)を落(お)としてきたわ