世界のすべてが 腕の中にあって 四角く縁取られている そんな小さな箱庭 住人はひとり 神など必要ないから あらゆる結末が ランダムに引き出される 最後には ひとつしか辿りつけない 生を貫くことを 恐れ立ち竦むなら それは人間の証 髪を振り乱しても 行く先を見失わないよう ぼくらは 走ってゆく 世界のすべてが 腕の中にあるって 勘違いしてた頃は きっと幸せな気分 無限に広がる 余白のこと 知らないから あらゆる始まりは ミクロの宇宙戦争 複雑な回路を描き膨らんだ だからこそ 人は仲間を求めて 底知れぬ相手と戦うのだろう 生を貫くことは 決して簡単じゃない 君は考えつづける 足を踏み外しても 落ちる地の底なんてないから ぼくらは 手をつないだ 生を貫くことを 恐れ立ち竦むなら それは人間の証 髪を振り乱しても 行く先を見失わないよう ぼくらは 走ってゆく 走ってゆく