届かない… この空は 夜の闇に融けて 区別するモノなど無い 姿は見えずカタチも判らないの けど確かに身体を突き刺す 熱い痛みで地に堕ちて羽ばたけず 足掻く程に 翼は穢れ 声が迫れば逃げる意志も湧くのに 静寂 私の荒い息だけで 熱さはやがて 冷たく鋭利な刃へ ああ…合図ね そう悟れたわ 嫌だよ地べたなんて もう一度あの空で… 歌を紡いで存在を顕わした もう叶わないならどうか殺して 口を開けば聞き慣れた音は無く 赤い欠片が喉を焦がすわ 夜が白んで世界は朝を向かえ この世界に居場所は亡いのね 霞む世界に別れは告げたのか?と 誰かが囁いた気がした 嫌…白い白いこんな朝の世界で独り けど もう何も喋れない もう歌すら歌えない 融けてた 闇が形状 取り戻す 私はもう気付けない 歌えない… 聞こえない…