川の流れにゆられ流れる 名も知らぬ花びら いづくより来たりし花 行くあても知らずして 遠きなつかし日々の名残は 今も変わらずにあれど 手をのばせば消えてゆく あなたの香り 雨にも負けず 風に揺られて 思い誇りて咲いた あなたの名は 愛しくも あなたは見えず 見えぬまま 微笑みいたる 春の花 それは麗しき 風に舞う もののあはれと