[00:00.00] [00:10.96]もう一つの、19世紀ロンドン [00:14.39] [00:58.48]街角に立ち花を売る 華やかな女達を [01:07.75]切り裂いた《刃物》(やいば) 彼が言うには [01:12.73]「ボクじゃない! ボクがやったんじゃない!!」“ [01:17.44] [01:17.96]──別人格が殺(や)ったと宣う [01:27.09] [01:36.30]片面透明鏡(Magic mirror)越しに訊く 和やかな彼女の名は [01:45.24]「海月(ミヅキ)、アイリーン、ノリコ [01:54.92] [01:55.41]──多重人格の暫定的な [02:04.60] [02:14.17]豪華絢爛(Gorgeous)に飾られた 闇に近い [02:18.77]向かい合った二人の 初老を過ぎた [02:23.45]紳士は手に紳士杖(Stick) 淑女の方は [02:28.10]その後ろで黑衣の 男が凜と睨む [02:32.64] [02:32.93]「…移民との共存には、ルールがある [02:37.41]「…むしろ、ルールに従わないのは、あなた方のほうだ [02:42.17]「…私たちは、契約を容認していない [02:46.59]「…だから、先日申し上げたでしょう!? 『宣戦布告』だと [02:51.05] [02:51.57]嗚呼…平行線を辿る議論 交渉虚しく [03:00.94]光側の勢力(the Light side) vs 闇側の勢力(the Dark side)…戦いは既に始まっている [03:05.40] [03:44.39]失意に濡れている 橫顔は誰かと同じ [03:56.88]殺意に揺れている 橫顔は誰かと同じ [04:09.67]吹き荒れる民営化による 《企業経営再構築的解雇》(リストラ)の [04:22.44]憎悪の海を彷徨う小舟に 手を差し伸べたのは [04:33.20]「殺せば?」と言う少年の囁き [04:41.12] [04:41.68]民営化が彼を殺すのか? それとも彼が民営化を殺すのか [05:10.00] [05:23.51]──そして男は紳士録を手に取った [05:28.03]