あかねは…天使だと思う… 《舖裝道路》(アスファルト)には天使の落書き それは少女のひとり遊戯(あそび) 小さな背中に翼を隱し この廃墟で風を待っている 少女の蝋燭が燈った時に 母親の蝋燭は消えてしまった… この世に燈(とも)る 燈(あか)りの數が決められて居るなら私は 何を照らす為に在るの? Ha... 《薄暗い部屋》(ダークルーム)では天使の囁き それも少女のひとり遊戯(あそび) 小さな瞳に光を宿し この廃墟で彼を待っている 少女は父親の顏さえ知らない 母親は顏以外ろくに知らない… この夜に燈(とも)る 燈(あか)りの數が決められて要るなら私は 誰を照らす為に在るの? Ha...... ha......uo...... 母は…鳥に導かれて帰り 私は…彼の手をとっている… 親子にはなれなくても 家族にはなれるの? 兄妹にはなれなくても 家族にはなれるの? 戀人にはなれなくても ずっと彼の傍にいたい 《彼と私と世界が織りなす物語》(終末)の行方を見屆ける……