[00:02.33]Claes tranquillo ~眼鏡と一つの約束~ [00:04.09]Vo. 小清水亜美 [00:23.79]「料理をするのも、絵を描くことも、楽器を弾くことも楽しいし、 [00:34.57]ここには読みきれないほどの本がある……」 [00:39.08]そしてなにより私は 無為に時を過ごす喜びを知っている [00:56.88]それは遠い昔《お父さん》(パパ)か誰かに教えてもらったもの [01:11.92]──そんな気がするのだ…… [01:35.39]「7(Sette)ヤードで必中できるようになるまで帰ってくるな」 [01:41.54]──と《少女の担当官》(ラバロ)は言った… [01:43.60]少女が奏でる夜と朝の《輪舞曲》(ロンド)弾丸は雨の中踊り続けた…… [01:52.01]命令には服従──『条件付け』とは『鉄の《掟》』かい… [01:57.80]《お嬢ちゃん…お嬢ちゃん…》(クラエス…クラエス…) [02:00.93]「教養や好奇心のない奴は良い兵士になれないからな」 [02:06.78]──と《無愛想な担当官》(ラバロ)は言った… [02:08.90]少女の《写真》(Fotografia)とても大事そうに 本を抱えて微笑んでいた…… [02:17.31]記憶の書き換え──『条件付け』とは『鉄の《檻》(Gabbia)』かい… [02:23.12]《お嬢ちゃん…お嬢ちゃん…》(クラエス…クラエス…) [02:27.49]「射撃の練習はしばらく中止となり、 [02:30.86]翌日、私達は朝から出かせることとなった……」 [03:02.67]「──それから、私たちは何度か湖に足を運んだ。 [03:08.41]ロンバルディア、ヴェネト、ピエモンテ……。 [03:14.05]公社での私たちはいつも無口で、 [03:17.93]お互い教官と教え子の役割を忠実にこなしたが、 [03:24.34]何故かいつも湖では会話が進んだ。 [03:29.41]それが二人の暗黙のルールだったのだ……」 [03:49.08]【正当防衛以外では抜いてはならない】 [03:56.78]地下鉄に湧くチンピラ相手のちょっとした実地訓練 [04:05.77]煌めく《刃物》(Knife)が突き刺さる瞬間の衝撃 [04:13.68]【射撃の腕より抜くタイミング】 [04:18.10]重要だと教わってたのに…… [04:24.30]嗚呼…刃物(Knife)の間合いに入ってから 銃を使うと決めても [04:33.09]嗚呼…相手の間合いに入ってから 引き金を引いても遅いんだ [04:43.84]──今度撃つ時は決して躊躇わない…… [05:00.94]公社の射撃訓練場 → ジャムった少女のSIG → [05:08.79]素早く詰め寄るラバロ → 拳で弾け飛んだヘンリエッタ → [05:17.30]弧を描きジョゼを張り飛ばす → [05:21.22]その背後には立ち上がったヘンリエッタ → [05:25.50]持ち上げた凶器を構えて → ラバロに照準を合わせた → [05:33.91]それを見た私は引き金を引いた → 今度は躊躇わなかった…… [05:43.62]「私が退院して間もなくラバロさんは公社を去った。 [05:49.44]宿舎の鍵と古びた眼鏡、数えきれない想い出を遺して。 [05:56.71]私が彼の姿を見たのはそれが最後だった……」 [06:00.95]【この眼鏡をかけてる間はおとなしいクラエス】