周りを見渡しては どこかに通り過ぎて 気付けば一人きりの 錆びつく夢の中 こんなにすぐそばに居て 冬の景色に染まる どこへ行けばいいのか 判らなくなるほど 大好きな雪の中 何故か冷たすぎて 儚くついた溜息を 一つ夜空に送るよ 目が覚めてゆくように 白い花びら咲かせ 待ち焦がれていた雪を 思い出と化してゆく 散らかる欠片のような 雪の砂かき集め 時を刻み込んでも 季節は変わらずに 大好きな雪の中 何故か冷たすぎて いくつもの夜を数えて 遥か遠い場所を見る 目が覚めてゆくように 白い花びら咲かせ 待ち焦がれていた雪を 思い出と化してゆく 氷の世界をずっと 彷徨い続けてたら あなたの涙でそっと 優しく溶かし出して