くすんだ紫煙の影 歪んだ瓦礫の間を 這うように揺れる炎 誰かの叫び声 感じるものもなく 引きずる剣先に こびりつく血を払い ひたすらに進んでいた 何を追い求め この激しい戦いの中 理由を探すだけで きっと壊れてしまう my savior 孤独と虚空に染めた 群青の波は民を裂いた 傷を重ねて 購える罪など無いままただ祈る 鳴り響く鋼の音 死にゆく古い街角 目を覚ます草木さえも怯えているようで 僅かな明かりの中 残した記憶の跡 伝った言葉はもう地に埋もれゆく 渇いた喉を潤して ふと気付けば 深い霧に包まれ きっと眠ってしまう no savior 慈愛の価値など 元から無いこと 知っていたのだろう 時を重ねて ボクらが夢と呼ぶものは朽ち果てた 希望と絶望を 掌の中で弄ぶ 神々と崇めた それが何をもたらす この時代に生きて 死して何を遺すか そんな問いかけも かき消されてしまうよ 光を 光を 見えない 聞こえない 光を 光を 消えない輝きを―――