遠い海の記憶をただ進み (大樹の根を辿り) 月のもとへ砕けた手を伸ばす (確かな鼓動感じて) 青く輝く君は紅で汚れて しなやかな髪もその瞳も 深い深い闇へ 白く流れる調べ指先でなぞった 細やかな笹のその震えも 今は聞こえないから 遠い空の現のまどろみに (星の中漂い) 永久の命強くつなぎ止めた (確かな呼吸感じて) 甘く響く余韻は木枯らしで掠れて 柔らかな肌も日の光も 長い長い夢へ 続く螺旋の渦へつま先を沈めた 涼やかな花びらの歌声 いつか聞こえるだろう