刹那 触れた 甘い誘いを打ち消した 並ぶ物無き 人の影 その痛みを 誰が皆に伝えようか どこまでも伸びゆく暗闇を 剥き出しの 本能さえ まだ 伺い知れぬ力を 宿した無垢な少女が嗤う 歪な 形の 唇 彼女へと どの花を手向けようか その手で打ち払え 形代ですら負えぬ罪も全て 振り払え 儚く頬を伝う こぼれた雫 どこまでも流れ 神様だけが見ていた 1つの影 両手広げ 見上げたその世界には 答えなど何処にもなくて 報われない苦しみは無意味だと嗤う 少女は羨む人を見る 突き刺した言葉の跡には 何色の傷が残る 翳りを見せた月に照らされ 舞うよに 飛び立つ 小さな その身体 何処を目指していくのか その手で打ち払え 壊れたモノは二度とは戻らない 振り払え 続く螺旋の中へ こぼれた雫 いつまでも流れ 神様だけが見ていた 1つの影 その手で打ち払え 村雲に差す光 鏡となり 振り払え 疼く胸に溢れる迷いさえ 永遠となれ 誰にも癒せぬその罪を背負い 打ち払え 儚く頬を伝う こぼれた雫 いつまでも流れ 神様だけがみていた 1つの影